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ちょっと変わった女子高校生のヒロイン、涼宮ハルヒが作った学校の非公式クラブ「SOS団」を中心に展開する、「微妙に非日常な学園ストーリー」。物語は、ごく普通の高校生活の緻密な描写と、荒唐無稽なストーリー展開を組み合わせた内容となっていて、主人公の男子高校生キョンの視点で一人称形式にて展開していく。
既発行11巻(2012年1月現在)、累計1640万部(2011年6月の時点)の売上げをあげている。世界15カ国で発売されている文庫とコミックスと合わせた累計部数は1650万部にも及ぶ。初作である『涼宮ハルヒの憂鬱』は第8回スニーカー大賞を受賞した。また他にも、『このライトノベルがすごい!』2005年版で作品部門1位を獲得したのをはじめ、2006年版で6位、2007年版、2008年版でそれぞれ2位と常に上位に食い込んでおり、2005年版から4年連続でベスト10入りした唯一の作品であった。
2005年9月よりツガノガクによるコミック版が『月刊少年エース』にて連載された。2006年4月よりテレビアニメ『涼宮ハルヒの憂鬱』が放送された。劇場版アニメ映画『涼宮ハルヒの消失』は2010年2月6日に公開された。テレビアニメ化を境に一気に人気作品となり、ライトノベルの中では例外的な大成功を収めた作品である。
テレビアニメの放送後、2007年4月に出版された第9巻『涼宮ハルヒの分裂』を境に4年間に渡って新刊の発表が中断されていたが、2011年5月25日に第10・11巻となる『涼宮ハルヒの驚愕』前後編がアジア5か国・地域で同時に出版された。『涼宮ハルヒの驚愕』の初版部数は前後編ともに51万3000部で、ライトノベル史上最多であった。
エキセントリックな美少女、涼宮ハルヒ。その性格・言動は変人そのものであり、クラスの中で孤立していた。しかし、そんなハルヒに好奇心で話しかけたごく普通の男子生徒である、キョンとだけは会話をするようになる。
とある日、学校に自分が楽しめるクラブがないことを不満に思っていたハルヒは、キョンの言葉に触発されて自分で新しいクラブを作ることを思いついた。文芸部室を占領し、また唯一の文芸部員であった長門有希を強引に仲間に引き入れ、メイド兼マスコットとして上級生の美女、朝比奈みくるを「拉致」。さらに転校生の古泉一樹を加入させ、「宇宙人や未来人や超能力者を探し出して一緒に遊ぶこと」を目的とした新クラブ「SOS団」を発足させる。
ところが団員として集まったキョン以外の3人は、実は本物の宇宙人、未来人、超能力者であり、キョンはSOS団の結成と前後して、3人からそれぞれ正体を打ち明けられる。彼・彼女ら曰く、日常に退屈して非日常の刺激を強く求めているハルヒこそ、超常現象を引き起こす原因となっているのだが、ハルヒ本人にはその自覚がないのだといい、彼らはそのことを彼女自身に悟られずに観察するため派遣されてきたのだという。当初は彼らの言葉を信じきれなかったキョンも、ほどなく実際に超常現象に巻き込まれ、間一髪命を救われたことにより、彼らの言葉を信じるようになる。そしてキョンとSOS団の団員たちは、非日常を渇望しているハルヒ本人に気づかれないように、ハルヒ自身が無自覚な発生源となっている超常現象をこっそりと解決したり、宇宙人や未来人や超能力者たちの思惑に振り回されたり、ハルヒの気紛れが引き起こす日常的なトラブルに巻き込まれる日々を過ごすことになる。